心理学の世界には「投影」という有名な概念があります。 自分が受け入れられない感情を相手の中に映し出して非難して、自分自身は安心することを意味します。 ちょっと難しい概念ですが、投影は、日常のあちこちでよく起きているものです。 例えば、子どもが長時間スマホばかり眺めている姿を見ると、イライラして「やめなさい。時間の無駄!」と過敏に注意する親がいるとします。でも、実際親自身はどうかというと、ついスマホに手が伸びて、だらだらと眺めている時間が結構あったりするのです。 これは、自分の中の後ろめたさや衝動を子どもに押し付けて、子どもが抱えている問題だと思い込んで安心する「投影」が起きているといえます。 他にも、他人の新しいチャレンジに対し過剰に不安がって、「あなたには無理よ」などという人は、その人自身の不安というフィルターを通して、物事を見てしまっている可能性があります。 もし、誰かがあなたの言動に対して感情的に対応してきたとしたら、その人が自分の中の抱えられない気持ちをあなたに投影しているのかもしれない、そんな視点で分析してみると面白いかもしれません。 << 前の記事へ 次の記事へ >> 衛生委員会ホットトピック 季節の話題 信じて得する心理学 サービス情報 「エリクシアレター バックナンバー」 TOPに戻る