この秋は、数年ぶりに全国各地でお祭りが開催されています。多くの人が祭りに参加している様子がニュースで取り上げられていますが、それは活動制限を強いられてきたうっぷんを晴らすかのようにも見えます。 お祭りの文化が途絶えなくて良かったなぁと思うと共に、そもそも、なぜ人はお祭りが好きなのかもっと大きく言えばなぜこの世の中にお祭りが必要なのかそんなことをふと思い、お祭りと心理学の関係を調べてみました。 祭りとは、「神様に感謝する」ためや「神を慰め祈願する」ために行われてきたものです。夏祭りには豊作を妨げる害虫や台風を追い払う目的があり秋祭りは収穫を感謝する目的があります。 既にこうした本来の目的は薄れていると思いますが、今でもお祭り好きな日本人の心理には、「お祭りから共同体感覚を得たい」という目的があるような気がします。 共同体感覚とは、この世界に自分の居場所があると感じられることです。自分が味方に囲まれている、社会や世界と一体であるという感覚は、みんなで一緒に神輿を担いだり、おそろいの法被(はっぴ)を着たりすると得られやすいのだと思います。 もっともっと時代が進むと、「お祭りなんて、人が集まってわーわーするだけで面倒だし行きたくない」「バーチャルの世界で繋がれるし、それで十分」そんな風に思う若者が増えるかもしれません。ですが、リアルでしか得られない共同体感覚はあると思います。いつまでもお祭りの文化が受け継がれていくことを願います。 << 前の記事へ 次の記事へ >> 衛生委員会ホットトピック 季節の話題 信じて得する心理学 サービス情報 「エリクシアレター バックナンバー」 TOPに戻る