2019年末から始まったコロナ大流行。世界的パンデミックは、人々のメンタルに大きな影響を与えるだろうと、様々な推測がされていました。 2023年も折り返しの現在。コロナのビフォーアフターでメンタル状態は実際どうなっているのか、調査した結果が徐々に出てきています。 世界11か国で、2019年(パンデミック前)と2023年(調査時点)を比較してメンタルヘルスに変化はあるかどうかを調査したデータによると、メンタルヘルスは、コロナ前よりも「改善した」という回答が26%、「悪化している」という回答が23%だったそうです。 注目すべきは国別で見た日本の回答結果で、メンタルヘルスが「改善した」は11%、「悪化している」が28%。特に女性だけみると「悪化」が32%と高い数値でした。 なぜ日本は世界と比較してメンタル状態の改善が少なく、むしろ悪化した人が多いのか?理由は多々あると思いますが、日本人が持つ「相談しない傾向」の影響が1つの大きな理由として挙げられていました。 世界各国と比較して日本人は圧倒的にメンタルヘルスの話をしにくい、タブーな会話であるという意識が高いという調査結果が出ています。まず相談ができなければ、人との繋がりや周囲のサポートが得られにくくメンタル状態は改善しにくい、むしろ悪化するのもうなずけます。 世界はコロナを経験したことによって、自分のメンタルヘルスの話を更に打ち明けやすくなったと感じているようです。日本人も、もう少し気軽にメンタルヘルスの話ができるようになって欲しい、そんな環境が広まるといいなと切に願います。 << 前の記事へ 次の記事へ >> 衛生委員会ホットトピック 季節の話題 信じて得する心理学 サービス情報 「エリクシアレター バックナンバー」 TOPに戻る